やはり風邪にはネギが効果抜群!首に巻く?おしりに!?
風邪の時は「風邪をひいた時はネギを食べると良い」「喉の痛みにはネギが良い」「ネギを首に巻いて寝ると良い」と聞いた事はありませんか?中には「おしりの穴に入れると良い」という噂もあるようです(笑)。
ネギは血行を良くする食べもので風邪に良いとされていますが、そもそもネギにはどのような効能があるのでしょうか?
今回はネギが風邪にもたらす効果や風邪予防にも役立つネギを使ったレシピをご紹介します。
目次
ネギにはどんな効果があるの?
長ネギの生産者は風邪にかかりにくいと言われるほどネギは風邪に良いと言われています。
江戸時代初期の文献にも風邪の時はネギを食べろと書かれているように、ネギは昔から食物というより薬用植物としての側面も持ち合わせていたようです。
ではそもそもネギにはどのような効能があるのでしょうか?詳しく解説していきましょう。
ネギの栄養素は?
- ビタミンC
- ビタミンK
- カルシウム
- βカロチン
- 葉酸
- アリシン
たくさんの栄養素が含まれていますね。この後詳しく見ていきますが、中でも風邪に抜群の効果を発揮するのが「アリシン」なのです。
アリシンとは?
ネギ独特のツンとした臭いの元がこの「アリシン」です。
別名「硫化アリル」とも呼ばれます。
アリシンは強い殺菌・抗菌効果があり、他にも血行促進、鎮痛作用、中性脂肪・悪玉コレステロール減少など多くの効用があります。
これらが風邪の症状に対してどのように威力を発揮するのでしょうか?
風邪のウィルスを撃退!
アリシンは強い殺菌・抗菌効果があります。アリシンが風邪ウィルスと戦って撃退してくれるのです。
風邪の時はもちろん、抵抗力が弱まっている時に風邪予防としても効果抜群です。
頭痛や関節の痛みを和らげてくれる!
アリシンは鎮痛・沈静化作用があるので風邪の時の頭痛や喉、関節の痛みにも作用して炎症を和らげてくれるのです。
腰痛でお悩みの方はこちらの記事が参考になりますのでチェックしてみてください。
参考記事「「妊娠中の腰痛」これで大丈夫!原因と対処法15選!」
血行を促進し身体をポカポカに!
風邪のときは何よりも温かくすることが大切です。
アリシンには血行を促進してくれる効果もあります。また発汗作用もあるので冷えた身体を温めてくれるのです。
妊娠中のママの血行改善には「安産灸」もおすすめです。こちらの記事に詳しく解説してありますのでチェックしてみてくださいね。
参考記事:「知らないと損!妊婦にはお灸が効果的!安産灸の効果12選!」
疲労回復効果も
アリシンはビタビンB1の吸収を助ける効果があります。
ビタビンB1には疲労回復効果があります。肉や豆腐、卵などビタミンB1を多く含む食べ物とネギを一緒に食べると、効率よく栄養を摂取でき疲労回復効果が期待できるのです。
ぐっすり!睡眠促進効果もある
アリシンの鎮静化効果は睡眠にも効果的です。風邪の時は暖かくしてゆっくり寝ることが大切です。
ネギを食べることで温まってぐっすり眠ることができるのです。
ネギの効能は他にもあります!
これまで見てきたように「アリシン」ばネギの中でも中心的な存在ですが、風邪対策だけでなく他にもあらゆる効果・効能をもたらしてくれます。
ガン抑制や目の健康にも良い
ネギに含まれているβカロチンは一旦体内に吸収されビタミンAに変化します。
ビタミンAはガン抑制にも効果があります。また皮膚や粘膜形成にも良いとされており目の健康にも良いのです。
中性脂肪・悪玉コレステロールを下げる
アリシンは血行促進とともに中性脂肪・悪玉コレステロールを下げ血液をサラサラにする効果があります。
血栓予防にもなります。
免疫力アップ
アリシンの殺菌・抗菌効果により免疫力が格段に上がります。
普段からネギを摂取することで風邪をひきにくい体質となっていくのです。
長ネギ生産者は風邪をひきにくいと言われる理由がこれでしょう。
美容にも抜群!
ネギにはビタミンCが含まれています。ビタミンCは粘膜を守る働きと抗酸化力により肌荒れ防止にも効果があります。またストレスにも良いとされています。
妊婦さんや産後のママにも良い
ネギに含まれる葉酸は細胞の分裂を活性化させるビタミンB群の一種です。
胎児の発育に影響する栄養素として妊娠中の方には必須の要素です。
また産後の母乳の出具合にも影響があるとされています。
妊娠中のママが摂取すべき栄養素についてはこちらの記事がおすすめです。注意が必要な食品など詳しく解説していますので必ずチェックしておいてくださいね。
参考記事:「葉酸だけではダメ!妊婦が摂取すべき栄養素と危険な栄養素を徹底解説!」
また妊娠中は「塩分」の摂取に特に注意が必要です。こちらもチェックしておいてくださいね。
参考記事:「妊婦の塩分取りすぎは危険!1日の塩分摂取量と排出方法を徹底解説!」
老化防止にも!
老化は細胞の酸化によって起こると言われています。アリシンには強い抗酸化作用があります。
細胞の酸化を防止することで老化防止にも効果があるのです。
精神安定効果もあります
アリシンの鎮静化効果により精神安定効果も期待できます。
おばあちゃんの「風邪をひいたら焼いたネギを首に巻け」は効果ある?
実は本当に効果があるんです!
ネギに含まれる「アリシン」は揮発性があります。
ネギを焼くことでアリシンが空気中に排出されます。そしてアリシンは喉や鼻の粘膜から吸収されて殺菌・消炎効果を発揮してくれるのです。
鼻づまりで苦しいときには、ネギを電子レンジで軽く温めてネギを鼻に近づけてみましょう。
数分後には鼻どおりが良くなります。
是非お試しくださいね。
ではなぜ喉に巻くの?
喉が痛いときはタオルを首に巻いて寝ると良いと言われます。これは首周りを温める事で血行を良くし炎症を抑える効果があるためです。
焼いて温まったネギを首に巻くというのは非常に理にかなった方法なのです。
「風邪のときに焼いたネギを巻く」というのは科学的に見ても効果があるのです。
先人の知恵というのは本当にすごいですよね。
ちなみにネギをおしりに入れるというお話もありますが、逆におしりの粘膜を傷つけてしまうだけで効果は期待できません。やめておきましょう(笑)。
効果的な摂取方法は?
青い部分に栄養が多い
ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、βカロテンといったネギの栄養素はこの青い部分に多く含まれています。東日本で多く流通している長ネギは青い部分が少ないですが捨ててしまわずにしっかりと食べましょう。
ビタミンCは加熱すると栄養価が減ってしまうので、なるべく生のまま食べるほうが効率的に栄養価を摂取できます。
加熱する場合には油と一緒に調理しましょう。βカロチンを効率よく吸収できます。
白い部分は「アリシン」の宝庫!
風邪を治したい場合には白い部分を積極的に食べましょう。
白い部分にはネギの主役「アリシン」がたくさん含まれています。このアリシンは水に長時間さらすと解けてしまう性質を持っています。
また揮発性が高いので青い部分同様、生のまま食べることがおすすめです。
アリシンを効果的に摂取したい場合には食べる直前に調理しましょう。水にさらすのは2~3分にしておき10分以内に食べるのがベストです。
風邪予防にも効果的面!
言わずもがなですが、ネギは風邪予防に最適な食べ物です。
風邪をひきやすい季節には積極的にネギを摂取することで、風邪を未然に防ぐことができます。
ネギを食べて免疫力を高め、寒い季節をうまく乗り越えていきましょう!
風邪の予防にも効果的なネギレシピをご紹介!
風邪のひき始めに☆ばあちゃんのネギ湯
風邪の時はコレ!おうちにあるものですぐにパッと作れるのでオススメです♪
風邪に効く!ねぎしょうがスープ
しょうがを加えるとさらにポッカポカになりますね♪
漢方医お勧め薬膳!葱白粥♪
食欲のない方には胃腸に優しい漢方お粥がオススメです♪
風邪予防に♡長ネギの中華ジンジャースープ
ネギをたっぷり2本使った中華風スープです♪
長ねぎと大根おろしのスープ
大根にも炎症を抑える作用があります。卵も入って栄養たっぷりで体が温まります♪
青ネギの中華和え
シンプルに中華ドレッシングと和えるだけの簡単サッパリサラダ♪
青ネギは通常の長ネギと比べても栄養価が高いのでオススメです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は風邪症状にもたらすネギの効果についてまとめてみました。
これまで見てきたようにネギはもはや食べる「薬」です。
風邪予防はもちろん、老若男女問わず美容と健康には欠かせない身近な食べ物です。
ネギは寒い季節になると甘みを増してますます美味しくなります。
普段から積極的に摂取して活力のある日々を過ごしていきたいものですね。
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