妊婦さん必見!おへそが痛いのはなぜ?!痛みの原因と対策を解説!
妊娠中お腹が大きくなるにつれて「おへそ」に何らかの痛みを感じませんか?
実はそれほど珍しい事でなく妊婦の15%はおへそやその周辺に何らかの痛みを経験すると言われています。
しかし今まで経験した事のないおへその痛みに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「妊婦のおへそが痛い原因」について対処法とともにじっくり解説していきたいと思います。
目次
おへその痛みはズキズキ?チクチク?
みなさんのおへその痛みはどのような痛みですか?
- おへその表面が突っ張った感じでヒリヒリ痛む
- 押したりすると痛む
- おへその周辺がズキズキ痛む
- お腹の奥や脇腹がつるような感じで痛む
- じんわりとした鈍痛
人によって痛みの表現は異なってきますが、痛む箇所や痛みの状態によって原因も違ってきますので順番に解説していきましょう。
妊婦のおへそが痛くなる原因は?
おへそを押すと痛む場合や表面がヒリヒリする場合
おへそそのものや表面の痛みは、お腹が大きくなるにつれておへそが引っ張られ負担がかかることが原因で起こります。
おへその内部は普段奥にあって外部に触れる事がありませんが、お腹が大きくなるにつれて開いてきます。内部の皮膚はデリケードで普段刺激をあまり受けないため、衣服に触れるだけで擦れて炎症を起こし痛みが発生してしまうのです。
ちなみに逆子と診断された方は今回のようなお腹の張りによるおへその痛みを経験した方が多いようです。
逆子治療にお灸が効果がある事をご存知ですか?こちらの記事で詳しく解説していますので是非チェックしてみてください。
参考記事「知らないと損!妊婦にはお灸が効果的!安産灸の効果12選!」
腰痛でお悩みの方は是非こちらの記事をチェックしておいてくださいね。
参考記事「「妊娠中の腰痛」これで大丈夫!原因と対処法15選!」
おへその周辺がズキズキ痛む場合
おへそそのものではなく周辺が痛む場合はいくつかの原因が考えられます。
「便秘」によるもの
妊娠中は子宮が大きくなる事やホルモンバランスの変化によって便秘になりやすいと言われています。便秘になると腸に便がたまり、さらに大きくなった子宮が腸を圧迫することで下腹部に痛みを感じやすくなるのです。
人によってチクチク、ズキズキとした痛みやじんわりとした鈍痛を感じる方など個人差があります。便秘が続いていたとしても普段と異なる痛みが続いたり出血があるようでしたら直ちに病院で診察してもらいましょう。
「円靭帯痛」によるもの
「円靭帯」は左右1本ずつあり骨盤と子宮をしっかりと固定する重要な役割を担っています。
出典「http://www.ladys-home.ne.jp」
「円靭帯」は子宮が大きくなるにつれて引っ張られて伸長しおへその周辺がズキズキ、キリキリとした痛みが発生するのです。この症状を「円靭帯痛」と呼びます。
脚の付け根部分に痛みがあったり、マラソンしたときにおこる脇腹の痛みに似た症状もあったりと人によって様々です。
「円靭帯痛」の症状としては次のようなものがあります。
- 下腹部痛
- 足の付け根の痛みや突っ張り
- 子宮の前の方の痛み
- 体をひねるような動作をした時の下腹部の張りや局所的な痛み
主にお腹の前から鼠蹊(そけい)部にかけて(以下の図の黄色い部分)ズキズキとした痛みが発生したり突っ張ったような感覚となります。
出典「http://www.internethospital.net」
出血などなく切迫流産・切迫早産などの兆候がなく、図の黄色い部分を手で軽く押さえて痛みがでるようであれば「円靭帯痛」と診断される事がほとんどです。
しかし、出血がなくても自己判断は危険です。違和感があれば無理をせず一度病院で診察するようにしましょう。
おへそが痛いときの対処法は?
おへその表面をガーゼで保護する
おへそがすれてヒリヒリする痛みがある場合には保湿クリームを塗りガーゼで覆うようにして(テープ等で貼り付けて)保護するとよいでしょう。
便秘の場合には水分摂取と食物繊維摂取を
便秘にはまず水分をしっかりと摂取するようにしましょう。朝起きたときにコップ1杯飲むといったように決まった時間に摂取する習慣を身に付けたいですね。
また食物繊維が多い食べ物やオリゴ糖なども便秘に効果がありますので積極的に摂取するように心がけましょう。
妊婦が摂取すべき栄養素についてはこちらの記事にて詳しく解説しています。チェックしておいてくださいね。
参考記事「葉酸だけではダメ!妊婦が摂取すべき栄養素と危険な栄養素を徹底解説!」
骨盤ベルトを使用する
骨盤ベルトは骨盤全体を包み込むようサポートすることで、おへその突っ張りを抑え痛みを和らげてくれる効果があります。また同様に骨盤を固定させることで子宮の揺れを減少させ「円靭帯痛」を抑える効果もあります。
骨盤ベルトは「腰痛」対策にも効果がありますので是非お試しください。妊婦の腰痛対策についてはこちらの記事にて具体的な対策方法をご紹介しています。是非チェックしてみてください。
参考記事「「妊娠中の腰痛」これで大丈夫!原因と対処法15選!」
子宮が揺れないようゆっくりと体を動かす
体をひねる動作などで子宮が揺れ「円靭帯」に伸縮し痛みが発生します。痛みが治まっている時は油断しがちです。当たり前の事ですがゆっくりと体を動かすようにしましょう。とくにひねるような動作には要注意です!
痛い方を下にして横になる
「円靭帯痛」で激痛で身動きが取れない場合があります。そのような場合には痛む方を下にしてすぐに横になりましょう。横になる際には抱き枕などを使って「シムスの体位」になると体が楽になります。
痛みが続くようであれば早めに受診を
しばらく横になっても痛みが治まらない場合には病院で診察してもらいましょう。「円靭帯痛」の痛みで辛い場合には「張り止め」の薬を、「便秘」が原因の場合には適切な便秘薬を処方してくれます。
少しでもおかしいなという点があれば自己判断せずに病院で診察してもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか?
これまで見てきたように「おへその痛み」といっても場所や症状は様々ですが、出血がなければ切迫流産や切迫早産などの可能性は低いでしょう。
しかし横になって安静にしても痛みが治らない場合や明らかに違和感のある痛みの場合には、すぐに病院で診察を受けるようにしましょう。
病院で一度受診し問題ないと分かれば出産までの期間を安心して過ごせるかと思います。心穏やかにマタニティライフを楽しんで過ごして頂ければと思います。
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