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妊婦の血圧が低いと危険?!低血圧改善へ6つの対策とレシピ20選!

 2016/12/26 妊娠・出産
この記事は約 17 分で読めます。 8,011 Views

妊娠中はもともと低血圧の方はもちろん、普段正常な血圧値の方でも低血圧になりやすいと言われています。

朝だるくて起きるのが辛い

体の疲れが抜けず動けない

めまいや立ちくらみがして外出できない

といった低血圧症状でお悩みの方も多いのではないでしょうか。

また、特に症状はないものの低血圧のまま出産を迎えて大丈夫なのかと不安になる方も多いかと思います。

そこで今回は「低血圧が赤ちゃんへ与える影響」「低血圧症状を改善するため対策」について徹底的に解説し「低血圧に効果的なレシピ20選」をご紹介したいと思います。

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目次

妊婦中に血圧が低いと胎児へどんな影響が?

高血圧の状態は「妊娠高血圧症候群」を引き起こす可能性があり注意が必要ですが、一般的に低血圧の場合には特に問題がないとされています。

妊婦が低血圧だとうまく胎児へ栄養が送れないのではと不安に思うかもしれません。

しかし低血圧であっても妊婦の栄養は胎児へ優先的に送られるようになっています。医師から特別な指示がなければ心配いりません

とはいえ辛い症状は何とかしたいものですね。低血圧症状は原因によっていくつかの種類に分けられています。それぞれ対処法も異なってきますので詳しく見ていきましょう。

胎児の体重の増え方についてお悩みの方は、こちらの記事で詳しく解説していますので是非参考にしてみてください。
参考記事「胎児の妊娠週数ごとの体重の平均は?誤差はどれくらい?
参考記事「「胎児が小さい」原因と対策は?低体重児にならないためにママができる事

妊婦の低血圧症状を克服する6つの対策とは?

①水分を積極的に摂取する

水分を多く摂取することにより血流量が増え血圧を上げることができます。

できれば1日1~2リットルの水分を摂取するようにしましょう。

人間は一晩寝るとおよそ200mlの水分が失われると言われています。朝起きた時に水分を摂取する事を習慣にするとよいでしょう。ただし脚などにむくみが出る場合にはこの限りではありません。

コーヒーや紅茶、緑茶などはカフェインが含まれており利尿作用もあるので1日1〜2杯程度にしておきましょう。

また清涼飲料水やジュースなどには糖分が多く含まれています。飲みすぎは「妊娠性糖尿病」の原因ともなりますのでこちらも摂取量には注意が必要です。

水分補給にはカフェインや糖分が含まれていない「水」「麦茶」「ルイボスティー」などがおすすめです。

また「牛乳」には自律神経の交感神経を刺激する効果のある「含硫(がんりゅう)アミノ酸」という成分が入っていますので、朝食の時には毎回飲むなど意識して摂取するようにしましょう。

水分摂取はできるだけ体温を低下させないよう、常温で飲むか温めて飲むようにしましょう。

妊娠中に注意が必要な食べ物飲み物についてはこちらの記事で詳しく解説していますので必ず目を通しておいて下さいね。

参考記事「葉酸だけではダメ!妊婦が摂取すべき栄養素と危険な栄養素を徹底解説!

②栄養バランスの良い食事を心がけましょう

低血圧症状で朝が弱いという方も多いかと思いますが、まずは「朝ごはん」と食べて食事のリズムを作ることが大切です。栄養バランスの良い食事を1日3回しっかりと摂取するようにしましょう。

低血圧改善の為にどのような栄養素を摂取していけば良いのか見ていきましょう。

たんぱく質

たんぱく質は言うまでもなく体を作る基本の栄養素ですが、体温を上昇させたり疲れを緩和させる効果があります。また神経の働きを改善させることでリラックス効果も期待できます。

たんぱく質は肉や魚、大豆製品、卵、乳製品などに含まれますのでしっかりと摂取するようにしましょう。

特にヨーグルトやチェダーチーズには血圧を上昇させたり自律神経を整えてくれる「チラミン」が含まれているのでおすすめです。チラミンはオレンジやグレープフルーツなどの柑橘系の果物にも含まれていますのでヨーグルトと一緒に摂取すると良いでしょう。

鉄分

血液を作るために欠かせないのが鉄分です。鉄分には肉や魚などの動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と、野菜などの植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」があります。

非ヘム鉄は吸収率がヘム鉄と比べて低いのが欠点ですが、たんぱく質やビタミンCと一緒に摂取することで吸収率を高めることができます。

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出典「http://www.h-and-b-labo.com

「ヘム鉄」のレバーには注意が必要です。レバーには鉄分が多く含まれていますが動物性ビタミンA(レチノール)が含まれており、妊娠初期に過剰摂取すると胎児に影響があるとされています。

「非ヘム鉄」のほうれん草は妊婦に必須の栄養素である葉酸が多く含まれていますので積極的に摂取するようにしましょう。

ビタミン・ミネラルなど

ビタミン・ミネラルはたんぱく質、脂質、糖質のいわゆる三大栄養素を有効活用するために必須な栄養素です。

ビタミン・ミネラルを多く含む食材としては、ナッツ類や海藻、豆類などがあります。特にブロッコリーはビタミンCの含有量がキャベツの3倍となっており、鉄分も多く亜鉛をはじめとしたミネラルも豊富なのでおすすめです。

③規則正しい生活をしましょう

人間の体は体内時計からの指令で生体活動を行っており、自律神経も体内時計の指令によって調整されています。

体内時計は、朝太陽の光を浴びる事でリセットされ、その日の活動を開始すると言われています。

夜遅くに寝て昼過ぎまで寝ているなど不規則な生活が続くと、体内時計のリズムがおかしくなり自律神経の調整ができなくなってしまうのです。

毎日決まった時間に就寝、起床するだけで自律神経のバランスが整い体調が改善していきます。早寝早起きを習慣化しましょう。

④適量の塩分を摂りましょう

血圧を上げるためには血流量を増やしてあげる必要があります。

適量の塩分を摂取する事で血中のナトリウム濃度が上がり、その濃度を下げようと血液中の水分量が増えるのです。

妊娠中の塩分摂取には十分注意が必要ですが、塩分を極端に抑えている方は塩分の適量摂取を検討してみても良いでしょう。

妊婦の塩分摂取量についてこちらの記事「妊婦の塩分取りすぎは危険!1日の塩分摂取量と排出方法を徹底解説!」で詳しく解説していますので参考にして頂ければと思います。

⑤適度な運動をしましょう

運動不足だと低血圧症になりやすい傾向があります。反対に適度な運動は体全体の血液が循環し低血圧を改善する効果が期待できます。

低血圧の方に運動は大変かもしれませんが、毎朝朝日を浴びながらストレッチやウォーキングなど症状似合わせた運動をするとよいでしょう。

また適度な運動は血行を改善するので、血行が悪くなることで起こる腰痛や肩こりにも効果があります。

腰痛でお悩みの方はこちらのこちらの記事が参考になりますので、是非チェックしておいて下さい。
参考記事「なにかと大変!「妊娠中の腰痛」原因と対処法15選!

⑥ストレスには十分気をつけて

ストレスは起立性低血圧の原因になりうることは前述のとおりですが、マタニティライフにおいて最も害悪です。ストレスが原因で自律神経のバランスが崩れ体調を壊したり、不安な気持ちを増幅させたりします。

好きな音楽を聴いたり、時には感動する映画などを見ておもいっきり泣くのもストレス解消にとても有効です。

普段からうまくストレスをコントロールできるようにしておきたいものですね。

低血圧改善レシピ20選

低血圧症状は食事で改善できればベストです。しかしつわりで思うように食事がとれない方も多いはず。

低血圧向けのレシピを紹介しているサイトは少ないのですが、こちらのサイト「低血圧向けレシピを作ってみました」では低血圧の方向けのアイディアレシピを数多く提供してくれています。

今回はこのサイトの中から、つわりで食事が思うようにとれない方のために「さっぱりとした家庭にある簡単な食材でできるだけ簡単に作れる」レシピを厳選しご紹介したいと思います。

たんぱく質、鉄分、ビタミンミネラルが効率よく摂取できる厳選レシピです。是非お試しくださいね。

トーストキッシュ ブロッコリーとささみ

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fc2.com

ブロッコリー、ささみ、チーズを使ったトーストで手軽に作れるトーストキッシュです。冷蔵庫にある食材で簡単にビタミンC、ミネラル、たんぱく質、チラミンを摂取できてボリューム満点♪

トーストキッシュ トマトとクリームチーズ

recipe665

fc2.com

こちらも簡単にできるトーストキッシュです。ピザ用チーズとクリームチーズをたっぷり使っていますので血圧上昇に効果のある「チラミン」をたっぷり摂取できます。トマトとオリーブの相性もバッチリです♪

ブロッコリーとラディッシュのレモンサラダ

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fc2.com

ブロッコリーとラデッッシュに豊富に含まれるビタミンCはたんばく質などの吸収を助けてくれます。ドレッシングはレモン汁と塩のみでさっぱりしており、つわりの時期の栄養補給にはバッチリですね。

豆腐とトマトのゴマだれかけ

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fc2.com

鉄分、葉酸などの栄養がたっぷりのほうれん草と豆腐を使ったレシピです。ごま油で炒めたほうれん草がたっぷり下に敷いてあり鉄分と葉酸、たんぱく質ををしっかり摂取できます。

冷やっこ わかめと梅てんこ盛り

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fc2.com

豆腐と乾燥ワカメ、梅があればすぐに作れて豆腐のたんぱく質とワカメのミネラルをさっと吸収できます。ただし梅の塩分取りすぎには十分気をつけてくださいね。

冷やっこ 海藻サラダてんこ盛り

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fc2.com

梅干しの塩分が気になる方はこちらがオススメです。梅がない分海藻サラダでゴージャズに♪

ほうれん草スープ にんにくチップ入り

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fc2.com

ほうれん草たっぷりと滋養強壮によいにんにくチップが入った中華風スープです。卵白も入っているのでたんぱく質、ビタミン、葉酸、鉄分を効率よく摂取できます♪

ほうれん草の豆乳スープ

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fc2.com

たんぱく質が豊富な「豆乳」を使った使ったスープです。隠し味になんと「味噌」が♪

ほうれん草ととろとろスクランブルエッグ

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fc2.com

オリーブオイルで炒めたほうれん草をたっぷり敷いて食べるスクランブルエッグです。醤油やマヨネーズなどお好みで。もちろん定番のソテーで塩コショウをかけて食べるのもおススメです♪

ほうれん草と卵のグラタン

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fc2.com

市販のホワイトシチュー(固形)を使って作るグラタンはおいしくないはずはありませんね^^

がんもどきとほうれん草の卵とじ

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fc2.com

豆腐ばかりで飽きてきたときには同じくたんぱく質豊富な「がんもどき」もおススメです。

ブロッコリーとささみの味噌マヨ和え

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fc2.com

ブロッコリーとささみを使ったレシピは鉄板ですね。ブロッコリーはビタミンC、葉酸他栄養がたっぷりでたんぱく質の吸収を助けます。マヨネーズに味噌の組み合わせは是非お試しを♪

ささみとアスパラのチーズ焼き

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fc2.com

アスパラガスも葉酸などをはじめ、ビタミン、ミネラルが豊富で低血圧の方にはおススメです。

木綿豆腐とほうれん草の煮物

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fc2.com

洋風レシピが続いたので和風の煮物をご紹介。木綿豆腐は骨粗しょう症予防に効果があります。妊娠出産において大量にカルシウムが排出されるため、中高年になると骨粗しょう症になりやすいと言われています。積極的に摂取しておきたいですね。

鶏とえびのあんかけ

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fc2.com

こちらもほうれん草をたっぷりと敷いたレシピです。鶏肉を塩麹に1時間以上漬けてエビと一緒に炒め最後に水溶き片栗粉であんかけに♪

ほうれん草と天かすのごま油炒め

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fc2.com

ゴマ油で炒めてだしの素と醤油をかけるだけの簡単レシピです。ポン酢もおススメです♪

ほうれん草と豆腐のグラタン

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fc2.com

豆腐のグラタンならたんぱく質もとれて低カロリーですね。ホワイトソースに味噌を入れることで少し和風な味付けとなっています。

ほうれん草と厚揚げのカレー和え

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fc2.com

煮物にカレー粉を入れるとまた別のバリエーションが増えておいしく食べることができますね。マンネリ化した和風レシピにカレー粉を入れてみたり、洋風レシピに味噌を足してみたりすると新しい発見があるかもしれませんね。是非お試しを♪

冷やっこ レモンてんこ盛り

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fc2.com

豆腐とレモンの冷ややっこはさっぱりしているので、つわり中でも食べやすいのではないでしょうか。他にもお好みできゅうりやレタスを添えても良いですね。

冷やっこ アボカドとトマトてんこ盛り

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fc2.com

「森のバター」と呼ばれる栄養価の高いアボガドを使った豆腐サラダです。アボガドには葉酸もたっぷり含まれていますので妊婦さんにはおススメです。カロリーが高めなので食べ過ぎには注意したいですね。

妊婦の血圧正常値は?

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血圧とは何か?簡単におさらしいしょう!

ポンプの役割を果たす心臓から送られる「血液の量や、血液が血管を通るときの勢い(血管にかかる圧力)」の事を「血圧」と呼んでいます。

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出典「http://xn--cbkz32gqjm09ktz9a.jp

最高血圧とは心臓が血液を送り出す時に最も縮まったときの圧力値のことで、最小血圧とは心臓が血液を吸い込み最も膨張したときの圧力値のことを指します。

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出典「http://xn--cbkz32gqjm09ktz9a.jp

高血圧状態とは?

「血液の流れる量が多く勢いが強い状態」を指します。

血液の量や勢いが強いと血管に負担がかかり血管は反射作用で硬くなります。これを「動脈硬化」と呼びます。

動脈硬化になると血管に「しなやかさ」がなくなる事で血管が破れやすくなります。

また血管が硬くなる事により中が細く狭くなったり詰まったりして体全体に十分な血液を送る事ができなくなります。

最悪の場合は臓器や組織が壊死してしまう恐れがあり、当然心臓や腎臓などの臓器にとても大きな負担がかかります。

このように高血圧状態はあらゆる病気の原因となりうるとても危険な状態であるといえるのです。

低血圧状態とは?

高血圧状態とは反対に血液の流れる量が少なく勢いが弱い状態を指します。

一般的に低血圧状態の場合には特に病気を引き起こすことがないと言われています。

しかしこの状態が続くと体全体にうまく栄養分が運べない状態となり治療が必要な場合があります。

至適血圧とは?

世界保健機関(WHO)は健康で理想的な血圧値を国際基準として定めており、これを「至適血圧(してきけつあつ)」と呼んでいます。

「至適血圧」は以下のとおり定められています。

「最高血圧が120mmHg未満、最低血圧が80mmHg未満

低血圧とされる数値は?

低血圧についてはの基準は以下のとおり定められています。

「最高血圧が100mmHg未満、最低血圧が60mmHg未満」

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出典「http://xn--cbkz32gqjm09ktz9a.jp

妊婦の低血圧症状と原因を解説!

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低血圧症状の代表的な症状としては以下のようなものが挙げられます。

代表的な低血圧症状

  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 全身の倦怠感
  • 頭痛・肩こり
  • 冷え
  • 食欲不振
  • 寝つきが悪い

妊娠中は低血圧になりやすいと言われていますが、低血圧症状を引き起こす原因としてはどのようなものが考えられるのでしょうか。

身体の水分量不足

水分が不足すると身体全体の血流量も低下し、低血圧状態を引き起こすとされています。妊娠初期のつわりなどで食べ物や飲み物が普段通り摂取できない場合には、身体の水分量が不足し低血圧状態になりやすくなります。

体重減少

体重減少も血流量が低下につながり低血圧になりやすいとされています。妊娠初期のつわりや妊娠中の極端な体重制限などで体重が減少すると、水分量不足と同様に低血圧状態になりやすくなります。

起立性低血圧

起立性低血圧は別名「脳貧血」と呼ばれ脳の血液量が低下する事によって起こる症状です。

急に立つなどして下半身に血液が流れると、血液が心臓に戻れず脳の血圧が低下し「めまい」や「立ちくらみ」を引き起こしてしまいます。

普段は自律神経が脳への血液量を調整してくれるので急に立ち上がっても問題ありません。しかし何らかの原因で自律神経がうまく機能しない場合には調整がうまくいかず「めまい」「立ちくらみ」などの症状が発生してしまうのです。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」から成り立っていて、自分の意思とは関係なく外部の情報や刺激に対してうまく調整を行ってくれる神経です。この2つの神経は正反対の働きをしますが、双方バランスを保つことによって健康状態が維持できているのです。

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出典「http://health.suntory.co.jp

自律神経の不調を引き起こすもっとも大きな原因は「ストレス」です。

ストレスが溜まりすぎると「副交感神経」の働きが低下します。すると「交感神経」とのバランスが崩れ、脳への血流量をコントロールする自律神経がうまく機能しなくなってしまうのです。

結果、脳への血流調整がうまくいかず「起立性低血圧」を引き起こすとされています。

「起立性低血圧」の対策としては「ストレスを溜めすぎないこと」です。妊娠中は体調も変化しますし食事をはじめ気を付けなくてはならない事がたくさんあります。好きな音楽を聴くなどしてストレスをうまくコントロールできるようにしましょう。

また「起立性低血圧」の症状としては脳の血液量が急に減らないように立つ時はゆっくり」「長時間の立ち仕事はしない事が大切です。

仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群

仰臥位(ぎょうがい)とは天井を向いて寝る姿勢を指します。

妊娠中期から後期にかけて子宮は胎児と羊水でかなりの重さになります。

この時期に仰向けで横になると大きくなった子宮が母体の「下大静脈」を圧迫してしまいます。「下大静脈」は心臓に戻る直前の太い血管で、これを圧迫してしまうと身体全体の血流量の低下を引き起こし低血圧状態となってしまうのです。

「仰臥位低血圧症候群」になると母体の脳へ送る酸素量が不足し気絶してしまう場合もあります。当然胎児も低酸素状態となりますので大変危険です。仰向けで横になっている時に気が遠くなる感じがしたら、すぐに左側を下にして横になりましょう。「下大静脈」の圧迫が改善され症状も回復します。

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出典「http://healthil.jp

予防策は仰向けで寝ないことです。寝ているうちに仰向けになってしまうという方は、右腰が少し上に上がるようにクッションを挟んだりして傾斜をつけて寝るようにするとよいでしょう

抱き枕を使用して左側を下にして「シムスの体勢」で寝ても良いでしょう。「シムスの体勢」とは横向きになり、上半身を少しうつ伏せにした姿勢です。

本態性低血圧

本態性低血圧」は常に血圧が低い状態で遺伝や体質が関係していると言われています。

近年の研究では「下半身の筋力不足」が原因ではないかとの説も有力です。筋力不足により血液を心臓まで送り戻す力が弱い事が原因とされ、下半身の筋力強化を進める医師もいるようです。

二次性低血圧

糖尿病やがんなど他の病気が原因で起こる低血圧症状のことを「二次性低血圧」と呼びます。また服用している薬によっても発生すると言われています。

鉄欠乏症貧血の可能性も

鉄欠乏症貧血」は鉄分が不足することで発生する貧血症状で、低血圧症状と似た症状のため見分けがつきにくく自分では判断が難しいものです。

鉄分をはじめとした母体の栄養は赤ちゃんに優先的に送られます。実に妊婦の30%〜40%が鉄欠乏症貧血を経験すると言われています。

鉄欠乏症貧血は定期検診の検査項目となっていますので、異常があれば医師から報告があります。症状によって食事指導や鉄剤を処方してもらうなどして治療していく事となります。

低血圧症状がひどい場合は病院での治療も検討しよう!

point

低血圧症状は高血圧症状と比較して命に関わる可能性が低いため、これまで医者からも軽視される事が多かったようです。

しかし近年、積極的に診断・治療してくれる病院が増えており漢方薬を処方してくれる病院もあります。

低血圧症状は「循環器科」が専門に治療してくれますので、症状が辛い場合には最寄りの病院に相談してみると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は低血圧症状の原因や対策についてお伝えしてきました。

高血圧にくらべ低血圧の場合に危険性が少なく病院でも軽視されがちです。「様子をみましょう」といって食生活の改善を促す医師がほとんどです。しかしめまいや立ちくらみで転倒などしたら母子ともに命に関わります。

これまで見てきたように規則正しい生活や食生活の見直しなどで改善していくことはもちろん、辛くなったら「循環器科」のある病院で診察してもらいましょう

またストレスにも注意が必要です。数値を気にしすぎて神経質にならないよう普段から穏やかな気持ちでマタニティライフを満喫して頂ければと思います。

これまで紹介した記事を最後にまとめておきます。

妊婦に必要な栄養や気をつけるべき食事についてこちらの記事が参考になります。

参考記事「葉酸だけではダメ!妊婦が摂取すべき栄養素と危険な栄養素を徹底解説!

参考記事「妊婦の塩分取りすぎは危険!1日の塩分摂取量と排出方法を徹底解説!

胎児の体重ついて詳しく知りたい方はこちらの記事で詳しく解説していますのでご参考にしてみてください。

参考記事「胎児の妊娠週数ごとの体重の平均は?誤差はどれくらい?

参考記事「胎児の頭が大きい!?原因は?心配いらないって本当?

参考記事「「胎児が小さい」原因と対策は?低体重児にならないためにママができる事

腰痛についてお悩みの方はこちらの記事が参考になります。つらい腰痛を緩和する方法もご紹介していますのでチェックしてみて下さい。

参考記事「なにかと大変!「妊娠中の腰痛」原因と対処法15選!

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