妊婦なのにラムレーズンを食べちゃった!赤ちゃんへの影響は?
妊娠中のアルコール摂取は厳禁であることはよく知られています。
アルコール分が含まれているラムレーズン入りのアイスやパウンドケーキなどをうっかり食べてしまい、あとから不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はラムレーズンが赤ちゃんへ与える影響について詳しく解説していきたいと思います。
目次
妊娠中に食べたラムレーズンの胎児への影響は?
出典「http://www.haagen-dazs.co.jp」
妊娠中は甘いものが急に食べたくなることありますよね。私は特にハーゲンダッツのラムレーズンアイスクリームが大好きです♪ しかしハーゲンダッツのラムレーズンアイスの成分表を確認すると「アルコール分1.6%」と記載があります。
妊娠中に食べてしまって大丈夫なのでしょうか?
結論から言うと、ラムレーズン入りのアイスクリームやパウンドケーキなどの洋菓子を食べても問題ありません。
洋菓子やアイスクリームに使用されるラムレーズンはほとんどが加熱処理がされておりアルコールが飛んでいます。
アルコール分記載の数値より低いことが多く、またアイスカップ1個に含まれるアルコールを摂取したくらいでは胎児へ届くことはほとんどありません。
よほど大量に摂取しない限り問題ないでしょう。
アルコール摂取量は放射線量と同じ?!
私たちは日常生活で微量の放射線を浴びていますが健康に影響はありません。大量の放射線量を浴びてしまうと健康に害をきたすことは誰でも分かっています。
しかしどれくらいの放射線量を浴びたら健康に被害が出はじめるのかについては、データがほとんどない為はっきりと分かっていません。実験ができないからです。福島第一原発事故が発生した時の国中、いや世界中の混乱がすべてを物語っています。
当たり前のことですが、放射線量が原因の病気は放射線量がゼロであれば100%防ぐことができます。
妊娠中のアルコール摂取についてもこれと同じことが言えるのです。
大量にアルコールを摂取すれば「胎児性アルコール症候群」の原因となることははっきりと分かっています。胎児性アルコール症候群はアルコール摂取をゼロにすれば100%防げます。しかし放射線量と同じでどれくらいアルコールを摂取したら胎児に影響が出るのかははっきりと分かっていないのです。
このような背景から妊娠中のアルコール摂取は厳禁とされているのです。
しかし私たちが食べる料理には料理酒・みりんが多く使われています。また醤油やドレッシングにもアルコールが含まれている場合があります。放射線量と同じく日々微量のアルコール分を摂取しているのです。
一方、「お子様やお酒に弱い方はご遠慮ください」という注意書きの記載がある洋菓子を見かけますが、こちらはもともとアルコールの分解酵素をもたない体質の方向けの表記と考えて問題ありません。
アルコールの分解酵素をもたない体質の方とは、例えばラムレーズンを1粒食べただけで気分が悪くなってしまうようなアルコールに弱い体質の方のことです。そのような方でない限り注意書きがあるアイスやケーキを摂取したとしても少量なら問題ありません。
どれくらい食べても大丈夫なの?
アルコール分が微量だからといって食べ過ぎはいけません。可能な限りゼロにすべきなのは言うまでもありません。
では実際にどれくらいなら食べても大丈夫なのでしょうか?ハーゲンダッツのラムレーズンアイス(ミニカップ)で考えてみたいと思います。
妊婦のアルコール摂取については議論の分かれるところではありますが、医師の中にはコップ一杯程度なら毎日でなければ問題ないとおっしゃる方もいます。
このことから、摂取回数は週に1回、ビールコップ1杯分を比較対象としたいと思います。
参考(http://www.arukenkyo.or.jp/)
まずコップ1杯は180ml、ビールのアルコール度数5%だとすると、アルコール摂取量は7.2グラムとなります。
ハーゲンダッツのミニカップアイスの容量は110ml、アルコール度数は1.6%ですからアルコール摂取量は1.04グラムです。
このことから、ハーゲンダッツのレーズンアイスクリーム(ミニカップ)を1週間に6個食べても問題ない計算になります。
ただし前述したように、アルコール摂取は可能な限りゼロにすべきです。そしてアイスクリームには「糖分」が多く含まれており「妊娠性糖尿病」にならないよう食べ過ぎには十分注意が必要です。
妊娠中は注意が必要な食べ物がアルコールをはじめいくつかありますので順番に解説していきましょう。
妊娠中に注意すべき食べ物は?
アイスや洋菓子に含まれているアルコール分よりも気をつけなければならないのは「糖分」です。妊娠中は血液中の血糖値が上がりやすいため糖分を多く摂取すると「妊娠性糖尿病」になってしまう恐れがあります。
妊娠性糖尿病は自覚症状がなくとても怖い病気で、悪化すると次のような可能性がある事が指摘されています。
- 流産・早産
- 胎児発育不全や胎児機能不全
- 先天的な奇形、高ビリルビン血症
- 巨大児となり難産となる可能性があり帝王切開となる恐れも。
- 出生後の新生児低血糖
また、塩分の摂取も十分注意が必要です。塩分摂取しすぎると「妊娠高血圧症候群」となってしまう可能性が高まります。妊娠高血圧症候群になると胎盤に送られる血液の量が減少し、赤ちゃんの発育の遅れの原因となります。最悪の場合には早産や死産を引き起こす可能性のあるとても怖い病気なのです。
妊婦の塩分摂取に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。是非ご覧頂ければと思います。
参考記事「妊婦の塩分取りすぎは危険!1日の塩分摂取量と排出方法を徹底解説!」
参考記事「妊娠中にカップラーメンを食べても大丈夫!?胎児への影響は?」
食べ過ぎに注意すべき食べ物
少量なら問題ありませんが、食べ過ぎると母体や胎児に影響がある食べ物がいくつかあります。
- マグロ・金目鯛など(メチル水銀が胎児の中枢神経に影響を与える可能性あり)
- レバーやウナギ(動物性ビタミンAは先天異常等、胎児に影響あり)
- 生ハムなど加熱不十分の肉や刺身(トキソプラズマ(寄生虫)が含まれている可能性あり)
- ひじき(有害な無機ヒ素が含まれる)
- ブルーチーズなどのナチュラルチーズ(早産を引き起こすリステリア菌が存在する可能性あり)
妊婦が摂取に注意すべき食べ物についてはこちらの記事で詳しく解説しています。必要な栄養素についても参考になりますので必ずチェックしておいてくださいね。
参考記事「葉酸だけではダメ!妊婦が摂取すべき栄養素と危険な栄養素を徹底解説!」
まとめ
いかがでしたか?
今回は妊娠中にラムレーズンを食べてしまった場合の影響について解説してきました。
これまで見てきたように、ラムレーズンに含まれるアルコールは微量のため通常に摂取する分には問題ありません。それよりもアイスやケーキなどは「糖分」「カロリー」の摂取量に気を付けたいですね。
とはいえ、あまり気にし過ぎるのはママや赤ちゃんにとっても良くありません。不安な気持ちでいっぱいになりストレスを抱えてしまうとあらゆる不調をきたします。あまりストレスを抱えないよう、心穏やかにマタニティライフを過ごして頂ければと思います。
今回の記事が皆さまのお役に立てたら大変嬉しく思います。
ストレスに関してはこちらの記事が参考になります。是非チェックしておいてくださいね。
~妊娠中のストレスに関するおすすめ記事~
参考記事「臨月だけど映画に行きたい!大きな音は大丈夫?赤ちゃんへの影響は?」
参考記事「妊婦がキャンプに行っても大丈夫?リスクと注意点を徹底解説!」
参考記事「妊婦さんにそばをオススメする3つの理由とは?赤ちゃんへの影響は?」
今回のようなお悩みをお持ちの方は、胎児の推定体重の記事も確認しておくとよいでしょう。胎児の体重が平均と比較して小さい、大きいと言われた場合の考え方について詳しく解説しています。是非チェックしてみて下さいね。
参考記事「「胎児が小さい」原因と対策は?低体重児にならないためにママができる事」
参考記事「胎児の頭が大きい!?原因は?心配いらないって本当?」
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